手術後4日目 どんどん変わる
昨日のベッドUP 30°から、どんどん環境が変わっていきます。この日から痛み止めの飲み薬もOFFのようです。
ベッドUP フリー
昨日がベッドUP 30°で、この日の朝からいきなり90°に。状況によって、60°を挟む場合もあるそうですが。
徐々にベッドの背中のところを90°に上げていく時、創部の辺りに突然痛みが走り、何が起きたのかと大変焦りました。たぶん、重力に従い垂れ下がる両腕を支える筋肉とか、手術のためゴリゴリ割った骨とか、あとはザックリ切った手術創とかが、一気に悲鳴を上げたのかなと。
本当に突然の、矢でも刺すような強い痛みだったので「これは、今日は起き上がれないかも」と思いました。それでまた「オレはダメだ。ダメになっちゃった」と悲観的になりました。
(3日間寝たきりだった体から見て相対的に重力の方向が変わるので、それくらいの痛みも含めた影響があるんだってことは、今だから理解できますが、当時は焦りました。)
朝食をとる
たぶん、この日から介助無しで食べている筈です。本来なら嬉しいことなんですが、そのツイートが全くありません。代わりに、いきなり90°になって目が回り、少量しか食べられなかったという記述がありました。そっちが大事(おおごと)だったんだな。
首の後ろにパッドが強めに貼ってあり、これと首に巻いているポリネックが邪魔して下を向けません。ご飯を食べる時、特に汁物を飲むときって顔を下に向けるんですよ。だけど向けない。
そういう不自由さが予期しないところから襲ってくるのも、焦りました。
尿道カテーテル抜去
オシッコのためにトイレに行かなくてもいいというメリットはありますが、常に尿道口に違和感とか痛みがあります。だから抜去できたのは嬉しい。
布団の重みとか、カテーテルの位置で力が掛かって、尿道口が痛くなるのです。
だから抜去できた喜びはいまだに覚えてます。抜去したのが男性の看護師だったことと、その時の痛みもw
胃痛への対処
もとから胃が弱いのもあるんですが、この日は特に胃が痛かった。数日前「胃が動くと痛むから」と飲水を勧めない看護師さん(ヘルパーさん)がいましたが、この日、思い切って飲んでみたら、かなり楽になりました。
もっと早くから水飲んどけば良かった。
痛みとの戦い
この日から、新たに痛みとの戦いが始まりました。
手術前の痛みは、両肘から先でした。これは、手術後、かなり軽快。
新たな痛みは、手術創とか、術後寝たきりだったため筋力が落ちて、頭や腕を支えきれないことによる(←たぶん)痛み。これは、これを書いている術後2ヶ月たった今でも、多少良くなってますが続いています。
今までは、背中の重みをベッドに預けていた。それが、自分で自分の体を起こすようになって、何気ない動作で、突然痛みが襲ってきます。
どんな動作・姿勢で痛むのか、いつ来るのか、全く分からない。それが怖い。
怖いので、何が起きてもいいようにカミさんが見舞いに来てから、ベッドを敢えてフラットにしてもらい、カミさんによる見守りの上、ベッドで色んな所を向いたり。 どんな時に痛むのか、色々試しましたが、結局分かりませんでした。
痛みと食事
突然襲ってくる痛みが、色んな行動を妨げてきます。食事もそうです。
僕などは給食を食べ終わるまで昼休みなしというような世代です。今は無理せず残していいのは分かってるのに、やっぱり完食したい。それが自分の達成感。
そんな感じなのに、逆にいつ来るか分からない痛みで食べるのが怖く、食べるのが非常に遅くなってしまいました。
それが焦るんです。自分が出来なくなってしまったことと、食事を下げられてしまうのではないかと。
カミさんが原因で過呼吸
笑っちゃうような本当の話なんですが、ほぼ毎日、カミさんが見舞いに来ると過呼吸になりました。改めてこの日にその旨ツイートしてますが、実は手術後、カミさんが来るたびに過呼吸になることはしょっちゅう。
それは、カミさんが僕にとってのストレスだからではありません(そうだったらブログ的には面白いんでしょうけど)。
率直に言って、カミさんに会えるのが嬉しいから。
喋りたくて、喋りたいことがたくさん出てきて、息をたくさんしてしまい、過呼吸(または過呼吸寸前)に。
ずーっといてもらうと、静まりました。
ベッド上安静から車椅子へ
夕方に下肢血流のエコー検査の予定でしたが、午後けっこう早く検査してくれました。その日のリハビリの前には済ませなければならない都合とか、あったのかな。
検査の結果OKだったので、この日のリハビリで車椅子の練習。といっても、ヘルパー資格は持っているし、前回の入院でも車椅子を経験済みなので、今回はおさらい程度。
でも、筋力が落ちているので、油断しないようにと釘は刺されました。
実際この日、車椅子に乗って病棟をグルグル移動してみたんですが、すごく腕の力(あとでリハの先生にも言われましたが、腕だけではなく肩など全体的に)が落ちていて、すぐに筋肉が疲労で動かなくなる感じでした。車椅子がこげなくなるわけです。
夜など、車椅子用のトイレが先客で埋まっていたので、遠くのトイレに移動中、腕が疲れて止まってしまい、漏らしてしまうのではと焦りました。
とは言え、手術後初めて景色を、山を、鉄塔を見ました!