レーシック手術はオススメできるのか?
レーシック手術を受けて、9年になります。
結論から言うと、「その人次第」です。ですが迷っている方は、以下の僕が感じているメリットとデメリットも参考にしてみてはいかがでしょうか。
手術を受けようと思った理由
- 流行り(といっても9年前)
- 生涯で視力矯正に掛かるコストを検討
- 自転車乗り
- 自分で掛けていた生命保険が利いた
流行り
まず、流行りについてなんですが、当時、職場で2人、Webで1人と、僕の周りの人が立て続けに手術を受けてました。職場で2人もいると話もよく聞けて、疑問を解消できました。メガネやコンタクトレンズなしで生活できるから、すごく楽そうでした。
生涯で視力矯正にかかるコストを検討
まあざっくりと。僕の場合、近い親戚がメガネ屋をやってるのもあって、視力矯正はそこでメガネを買わないといけない雰囲気。コンタクトもダメ。街に出れば、数千円でメガネを作れるのに、僕の場合は1回で数万円掛かる。
それが、長くても5年、短ければ3年位で「機種変」になるわけです。当時だいたい37歳だったので、80歳まで生きたとし、4年毎に、4万円掛かると仮定します。
そうすると、だいたい4年が10回来るので、約40万円かかる計算です。
(ただこれ、それまでメガネを使う生活をするかっていうと微妙なんですよね。ボケちゃって本なんか読まないってこともあるわけだし。ただ、当時はそこまで考えられませんでした。何歳までメガネを掛けるかがホント不確定です)
それが、僕が受けたレーシック手術だと27万円。(←確か)
メガネを作るのは、視力計測した日に出来るような店ではないので、2回は店に行かなきゃいけない。しかも上記の試算だと生涯で10万円くらいは安い。
自転車乗り
自転車乗りだとアイウェア(いわゆるサングラス/ゴーグル)が必要。まあ、虫から目を守るならメガネでも良いんですが、高価なレンズに虫が当たるのもどうかと思う。そうするとアイウェアが必要になってきますが、度が入っているアイウェアって、ないんですよね。メガネを掛けた上に掛けるアイウェアもあるけど、なんかゴツくなるし。
あとコケてメガネを壊すと仕事できなくなるし。
自分で掛けていた生命保険が利いた
5万円かな、下りてきたの。たまたま僕が入っていた保険は医療保険つきで、レーシック手術も対象でした。これは保険によって違うと思いますが。
手術を受けて
メリット
当たり前ですが、見えること。
まず、駅のホームに出た時、遠くの時計や案内の文字が見えたことに驚きました。世界って、こんなにクッキリしてるんだ! と。
温泉でも、良かったです。温泉って、足元が岩だったりヌルヌルしてるのに、よく見えなくてツマヅイたり滑ったり。それがなくなったのは良かった。見たくもない男のハダカもクッキリ見えるようになっちゃったけど。
デメリット
残念ながら、良いことばかりではなかったです。
ハロー・グレア

上の写真は、僕が受けたクリニックの手術ガイダンスからの抜粋です。夜、屋外に出ると、こんな風に見えるようになります。ガイダンスには
個人差はありますが、ほとんどの場合こういった症状は数ヶ月で改善されていきます
とありますが、僕は改善されませんでした。少しはされたのかも知れないけど、完治は全くしてません。今でも写真のように光が見えます。
ちなみに、夜に外出したり車の運転をするのに支障は感じません。
その他のデメリット
これは手術ガイダンスに書いてないんですけど、「明るいところにある暗い場所」が見づらいです。例えば机の上は明るいけど、暗い机の下とか。写真でいう「白飛び」の逆。「黒つぶれ」です。
これは手術を受けてから「あ~……こうなっちゃったんだ……」と思いました。
それと、たまに掛かる怖い眼科の先生から「うん? レーシック受けた? レーシックが原因の治療は、全部自費だからね!」と言われました。分かってましたが、この先生に言われると凹む。
まとめ
はじめにも書きましたが、人によると思います。僕は、メリットのほうが大きいと思ってました。
ですが最近、レーシックは無関係ですが、パニック障害を発症・診断されまして。
「この症状(ハロー・グレア)は一生治らないんだ……」
「『黒つぶれ』は一生治らないんだ……」
「僕の目は、もう手術前に戻したくても戻せない」
「レーシックで目がトラブったら、(その治療に対して)公的医療保険は使えないんだ……。そうなったら凄くお金が掛かるんだろうな……」
私事ですが、こう考え始めると、頭の中がこれで100%になってしまい、「嫌だ! 嫌だ!」の感情と共に息ができなくなります。
パニック障害になった経緯はまた別の話ですが、メンタル面で気にする傾向があったり、ネガティブになりやすい人は避けたほうが良いかも知れません。(ただレーシック手術を受けた当時、パニック障害の発症は予想できませんでした)
コメント
なおきさんがレーシックだったとは意外でした。目がいい方なのかと思ってました。
なるほど。レーシック起因の病気などの治療は自費になるのは知りませんでした。参考になります。
若い頃にコンタクトにした時、すごく見えが良くて感動したのですが、維持(手入れはともかく、目の乾燥がひどくて実用に耐えなかった)が大変なので止めました。レーシックにも興味はあったのですが、いろいろデメリットがあるのを知って、やらないでいます。
パニック障害でレーシックのことも考えてしまうのは、頭がぐるぐるする要因が増えてしまう訳で、大変ですね。なんとかなるといいのですが・・・
さっき思い付いたことです。気休めになるか分からないですが、レーシックに限らず、さまざまな治療は結構不可逆です。たとえば、歯科なんて最たるものです。治療しても「元」には戻りません(虫歯の痛みなどは解消しますが)。しかも、そのことについて充分に説明があるとは限らないです。子どもの頃、勝手に削られて、気付いたら、もう元には戻らない状態になっていました。
でも、書かれているように、どちらがトータルでいいかの問題でしょうし、ある意味、やってみないと分からないところは多いでしょう。グレアや黒つぶれなどはあるものの、裸眼でクリアに見えるのはうらやましいです。眼鏡だと一生クリアに見えませんw
たしかに「もう手術前に戻したくても戻せない」のですが、事前にちゃんと考えて選ばれたのですし、今は大きな問題はないのですから、大丈夫です(と書きつつ、なおきさんには大丈夫じゃない気がして来ました・・・)。
●ご心配お掛けしてます。
いや、今はパニック障害も落ち着いているので大丈夫です。
ただ最近のヘルニア手術後、体力も大変落ちましたし、痛みで気力もなくなり、考え方がおかしくなったのか、または(神経質が)酷くなったのか、またはそれらが顕在化したのか、発症してしまいました。
そうですよね。不可逆! 今後、手術(治療)についての判断は、それも含めて考えます。多分、今回のヘルニアの手術も、やって良かったんだと思うんですよ。じゃないと日常生活に支障出るくらい痛かったし。メガネで支障ないなら、わざわざレーシックをしなくても(僕のような性格の人は)良いのかも。あ、これはエントリ本文と重複しましたね。
いや、どうしようもないんですよね。手術してから考えても。それが今は普通に考えられますが、変な考えになってしまう癖があるようなので、今は色々と本を読んでいるところです。
わたしも、naokiさんがレーシックやってるって知らなかったです!
わたしは特にデメリットはありませんでしたねぇ。
元々が悪すぎた(0.01レベル)ので、メガネ無しになっただけで嬉しすぎて。
むしろコンタクトのストレスから解放されて、肌荒れが治ったとか、他には聞かない症状まで改善されました。
でもわたしが勧めて手術した友人は「思ったより視力が回復しなかった(0.7くらいまで)から、結局運転する時はメガネ」とか、「ハログレアが酷過ぎて、職場(煌々と明るいビックカメラの店員)を辞めざるをえなかった」とか。
これを聞いて以降、他人には勧めてません…。
●うっそ~ん。エキブロ時代に書いたと思ったんですが、今調べたら書いてなかった(笑
レーシックで肌荒れまで治るって、新興宗教ですか(笑
でもコンタクトのストレスがなくなってというのは分かります。
ホントに、手術後いきなり見えるようになるのは驚いたし嬉しかったですよね。
かにみそこさんのエントリが印象的でした(あの映画の写真載ってたやつ)。
でも、ハロ・グレアで転職までされた方もいらっしゃったんですね。
個人差あるとは言え、辛いなあ……。
こんばんは、レーシックを考えていたりいなかったりの者です。
NAOKIさんのレーシック前の視力や、メガネの度数(マイナス6Dとか)が分かれば教えていただきたいです。
●ぼるぼさん、コメントありがとうございます。
レーシック前の視力なんですが、資料が残っていませんでした。
うろ覚えなんですが、
右が0.5前後で乱視
左が0.1前後
でした。
利き目が左なんですが、視力が弱く、デスクワークするのに辛かったです。
メガネの度数は、2006年に最後に作ったもののデータですが、
右
S-1.75
C-0.75
AX180
左
S-3.00
C-1.00
AX175
となっています。僕はこれの見方が良く分からないです。すみません。
多分ぼるぼさんのおっしゃるマイナス6Dは、上記では「C」欄になるようですね。